青葉山薬草染

青葉山薬草染って?

天然の植物を植物染料として染める方法を「草木染」といい、ほとんどすべての植物が染料になるそうです。草木染の染材料の多くは薬草で、生薬としても用いられてきたものです。私たちは昔から、飲んでも、外用として塗っても役立ち、染めて身にまとっても身体にいいと、植物から様々な恩恵を得てきたのです。
ハーバルビレッジでは、青葉山に生息する薬草を用いて、薬草染のさまざまな可能性を探るために、京都造形芸術大学と連携してプロジェクトをスタートさせました。

薬草染の薬効

ただ草木の「色」を染めるだけでなく、草木の持つ 「薬効」を染めることはできないのでしょうか。草木の持つ薬効、自然のエネルギーをそのままを染めて、健康になるものづくり。もちろん薬草の薬効は、漢方や民間療法での効能なので、薬草染に効能があるかはわかりません。けれども古代中国医学書のひとつ「山海経」(せんがいきょう)では、身体の外側に薬を衣服のようにまとって病気のもととなる邪気の浸入を防ぐことを外服、薬を体内で効かせるために飲むことを内服と呼んでいます。今日の内服という言葉の語源ですね。また古代の人たちは病魔よけのために体や衣服に植物で色や匂いをつけ、そこから実際に身体に効く薬が生まれたともいわれており、衣服と薬草には密接な関係があったといえるでしょう。

薬草染の商品化

薬草染プロジェクトは、京都造形芸術大学の八幡はるみ教授の指導の下で様々な研究を重ねるとともに、ハーバルビレッジでも薬草染体験や染手の育成、工房づくりを進めています。
また同大の大学院生で、haru nomuraブランドが人気の手染作家・野村春花さんとともにデザイン開発を行い、魅力的な商品を作り出しています。

薬草染の制作工程

天然の薬草を染料とする薬草染。葉・茎・根・樹皮など薬草成分があり、発色の美しいもの、味のあるものを選んで染めています。

薬草といっても部位はいろいろですから染まりやすいように細かく刻みます。

薬草から色素を煮出して染めます。

薬草染は、植物から色素を煮出し、染料として繊維に染めていくのですが、このままでは繊維に上手く染まり着きません。そこで繊維と色素を結びつける役割をする媒染という工程が必要となります。繊維と色素を結びつける媒染に、昔は灰や土を使ったそうです。

染色と媒染を繰り返し、染まり具合を確かめながら進めます。

脱水して日陰干しして乾燥させます。

薬草染商品

青葉山麓に自生・栽培した薬草を用いて染色製品をつくっています。